ブログ 第3

 

実装機 (チップマウンター) の検討  その1(搭載スピード)

 

実装機も時代と共に進化しており、123年程前までは、ロータリータイプの実装機が主流でしたが、現在では、モジュラータイプの実装機に代わっています。スピードに関しても向上していますが、実装能力(搭載スピード)をどのように把握するかによって、生産性、製造コストに関わってきます。

 

ロータリー時代は、1チップ搭載タクトタイム(最大移動距離)の表示がされていましたが、モジュラーでは、CPH(時間当たりの搭載数)の表示になっています。現在では、5万~6万CPHのマウンターが多く使用されていますが、超高速タイプでは、10万~12万CPHのものまであります。

 

ここで気おつけなければいけないのが、各社カタログ記載されている搭載能力の基準の違いです。すなわち評価する基板に違いがあるからです。基板のサイズ、搭載部品、搭載位置(移動距離)等が各社まちまちなのです。ようは、各社都合のいいように最適条件で評価しているのです。IPC9850規格(電子機器の標準規格)に基づいて全メーカーが同じ基板、部品にて搭載するので評価しやすいのですが、現状は、そのようではありません。

 

これらの規格に則っていても、実際に生産する基板、基板サイズ、部品の種類、搭載位置など、全く違うため、CPHも異なります。カタログ値よりふ2割ダウン(それ以上かも?)するのが普通です。しかし、生産現場では、ローディングタイム、部品補充、吸着及び搭載ミス、いろいろな停止時間が出てくるため、それらを踏まえればもっと搭載CPHは、落ちます。

 

また、生産する基板サイズ、部品搭載数、搭載部品種類、生産数量(ロット台数) 等を考慮して検討していく必要があります。速いマウンターでも生産基板により効率が悪いかもしれません。

 

仮に、500ポイント搭載する基板にて、10万CPHと6万CPHのマウンターで基板搬送時間(ローディングタイム) を5秒として単純計算すると・・・・・。

 

マウンター タクトS 500ポイント ローディング  + 5s 生産数 / h CPH 搭載率
10CPH 0.036s 18s 23s 156pcs 78,000 78% 22%ダウン
6CPH 0.06s 30s 35s 102pcs 51,000 85% 15%ダウン

 

 

 

上記の様に、速いマウンターでは、1枚当たりのサイクルタイムは速いが、その分、ローディング時間がふえる。生産台数は、当然多いが、搭載パフォーマンスは、ダウンする。