実装ラインの品質管理について

ポイント :クリームはんだ印刷機

 

1.メタルマスクの管理方法について
メタルマスクの清掃は、12時間に1回は行うべきである。特に1005CHIP/0.5mm PITCH IC がある場合は必ず、行う。印刷機内にクリームはんだは、いつの間にかローリングされる部分から外れ、固くなったクリームはんだがメタルマスクの開口部に入る(詰まる)可能性があるから。メタルマスクの洗浄方法は、超音波洗浄機を使用するのが一般的である。ハンドタイプのものもあれば、マスク全体を洗浄槽につけるものがある。どんな洗浄方法でも、洗浄後は必ず、顕微鏡でCHIP/ICの開口部分(特にコーナー部分)ははんだ粒子がないか、確認すること。(マスクの下面から光を当てると確認しやすい。)マスク全体をつける場合、マスクとフレームをアルミテープで固定してはいけない。必ず、ボンドで固定すること。メタルマスク上の小さな打痕は注意。小さな打痕もメタルマスクの平面が崩れる。スキージが印刷する範囲より外側にあれば基板サイズによっては問題がないかもしれないが、やはり、印刷後のクリームはんだの抜けに影響を及ぼす。また、スキージの破損にもつながる。


2.スキージの管理方法について
スキージもメタルマスクと同様に12時間に1回の清掃が望ましい。また、ラバー・メタルスキージとも清掃後にエッジ部分を指先で触れ、ラバーの場合はエッジ部分が丸くないか、
メタルエッジ部分に凹みがないか、確認。指先の感覚が非常に大事なので、良い状態のスキージの感覚を覚えること。ラバースキージは、メタルマスクを傷つけにくいのでよいが、大きい開口部・小さい開口部のあるメタルマスクは印圧調整に注意が必要。また、スキージは定期的(24時間稼働の場合:2日に1回ぐらい)に方向転換・交換が必要。ときどき、スキージが悪いのに印圧データを変更する場合がある。これはやってはいけないこと。メタルスキージは、メタルマスクが傷むのは早いが印刷状態は安定する。メタルマスクの状態を品質データからモニタリングする必要があり。メタルマスクをメタルスキージが擦っているので、どちらかが悪くなってくると、クリームはんだの抜けが悪くなり、はんだ少・ショート等の不良が増えてくる。


3.クリームはんだの管理について
クリームはんだは使用前の攪拌は、手で行う場合、生クリームにイチゴジャムを乗せクリームの色が薄ピンクになるイメージで攪拌するとよい。攪拌が足りないと色はまだらになり、攪拌しすぎると生クリームがサラサラに近くなる。ラインで使用しているときは、必ず中ふた・外ふたをしっかりとふたをしておく。また、容器の淵についたクリームはんだは拭き取っておく。固くなったものがメタルマスク上に落ちる恐れがあり。決められた通りにクリームはんだを使用していても、まれにはんだ付けの悪いときがある。そのクリームはんだを匂ってみるとよい。良いものは不愉快な匂いはしないが、悪いものは不愉快な臭いがする。

4.その他
まず最初にクリームはんだ機構内はクリームはんだの飛散したものがないように、常に清掃をしておく。 また、はんだ付け悪化防止のため温調機は使用する。ただ、純正品は高価なので、スポットクーラーのような安価なものでも良い。メタルマスク上の温度が25℃ぐらいに保てるようにする。 あまり温度が高いと、未はんだ不良が増える。 自動クリーニングで使用するロールペーパーは毛羽の出にくいものを使用しないのは当然だが、あまりにも硬いロールペーパーも自動クリーニング時にメタルマスクの裏面のはんだを拭きとれず、はんだ粒子を 端に寄せるだけで、結果基板(レール)とメタルマスクの間に隙間をつくってしまい、はんだ少・過多になる。